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見別
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みわ
ふりがな文庫
“
見別
(
みわ
)” の例文
汽車は
駿河湾
(
するがわん
)
に沿うて走っている。窓外は
暗闇
(
まっくら
)
だが、海らしいものが
見別
(
みわ
)
けられる。涼しい風が汗でネバネバした
膚
(
はだ
)
を気持よく
撫
(
な
)
でて行く。
急行十三時間
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
この部屋の様子は、広っぱの方からは、杉の木立が
邪魔
(
じゃま
)
になってよくは見えないし、たとえ見えたところで、遠方のことだから、俺の顔まで
見別
(
みわ
)
けられる筈はない
灰神楽
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この拍子を
見別
(
みわ
)
けるやうになると、物の巧者だといへる。だが断つておくが、諸君の夫人の顔立が拍子に
適
(
かな
)
はないからといつて、それは茶話記者の知つた事ではない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
稍〻
(
やゝ
)
ありて
太息
(
といき
)
と共に
立上
(
たちあが
)
り、昔ありし我が
屋數
(
やしき
)
を打見やれば、其邊は一面の灰燼となりて、何處をそれとも
見別
(
みわ
)
け難し。さても我父は如何にしませしか、一門の人々と共に
落人
(
おちうど
)
にならせ給ひしか。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当