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螢籠
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ほたるかご
ふりがな文庫
“
螢籠
(
ほたるかご
)” の例文
新字:
蛍籠
自分は
何
(
ど
)
の位其處らを
駈
(
かけ
)
ずり廻ツたか、また
何
(
ど
)
の道を
何
(
ど
)
うして來たか知らぬが、兎に角もう
螢籠
(
ほたるかご
)
には、螢が、
恰
(
ちよう
)
ど寶玉のやうに鮮麗な光を放ツてゐる。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
水のような月の光が畳の上までさし込んで、庭の
八手
(
やつで
)
の
疎
(
まば
)
らな葉影は
淡
(
あわ
)
く縁端にくずれた。
蚯蚓
(
みみず
)
の声も
幽
(
かす
)
かに聞こえていた。
螢籠
(
ほたるかご
)
を
檐
(
のき
)
に吊して丸山さんと私とは縁端に並んで坐った。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
のぶは丁寧に自分の
腰掛
(
こしかけ
)
た草を
別
(
わ
)
けて老母を腰かけさせ升た、私は
麦藁
(
むぎわら
)
で
螢籠
(
ほたるかご
)
を編んで居り
升
(
まし
)
たから、両人の話しを聞くとはなしに聞いて居り升た。のぶは
好
(
よ
)
い話し合手を見つけたといふ調子で
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
螢
部首:⾍
16画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“螢”で始まる語句
螢
螢火
螢草
螢雪
螢光
螢狩
螢澤
螢石
螢沢
螢侍