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蝕
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しょく
ふりがな文庫
“
蝕
(
しょく
)” の例文
またいわく尾ある猴は月減ずる時甚だ
欝悒
(
うつゆう
)
し新月を望んで喜び躍りこれを拝むと、他の諸獣も日月
蝕
(
しょく
)
を
懼
(
おそ
)
るるを見るとさような事もありなん。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
この態度で彼は太陰太陽の週期の異なる理由、昼夜の長短の生ずる理由、月の
盈虚
(
えいきょ
)
、日月の
蝕
(
しょく
)
の原因等に関する説明の可能なものを多数に列挙している。
ルクレチウスと科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
第一種(天変編)天変、日月、
蝕
(
しょく
)
、異星、流星、
日暈
(
にちうん
)
、
虹蜺
(
こうげい
)
、風雨、霜雪、雷電、天鼓、天火、蜃気楼、竜巻
妖怪学講義:02 緒言
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
丁度金星や水星が、小さい黒点となって太陽の表面を
蝕
(
しょく
)
しつつ通過する時と同じ事だ。
暗黒星
(新字新仮名)
/
シモン・ニューコム
(著)
恒星のごとき民衆にも時におのれを
蝕
(
しょく
)
するの権利がある。ただ、光が再び現われさえすれば、日蝕が暗夜に終わりさえしなければ、すべてかまわない。
曙
(
あけぼの
)
と再生とは同意義である。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
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枕山は例年の如く中秋観月の
詩筵
(
しえん
)
を開くがためにその時節には江戸に還っていた。良夜を約して枕山湖山雲濤の三詩人は舟を墨水に
泛
(
うか
)
べ橋場の柳屋に登ったが、この夜月は
蝕
(
しょく
)
した。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
大マルズック星(木星)が天界の牧羊者(オリオン)の境を犯せば神々の
怒
(
いかり
)
が
降
(
くだ
)
るのも、月輪の上部に
蝕
(
しょく
)
が現れればフモオル人が禍を
蒙
(
こうむ
)
るのも、
皆
(
みな
)
、古書に文字として誌されてあればこそじゃ。
文字禍
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
その
後
(
のち
)
の
日月
(
じつげつ
)
蝕
(
しょく
)
す幾秋ぞ
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
それは消し去ること以上で、
蝕
(
しょく
)
し去ることであった。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
蝕
漢検準1級
部首:⾍
14画
“蝕”を含む語句
腐蝕
虫蝕
侵蝕
日蝕
月蝕
浸蝕
虫蝕本
蝕画
蝕歯
蝕鏤師
蚕蝕
蝕壊
腐蝕土
蠧蝕
部分蝕
酸蝕性
金環蝕
風蝕
虫蝕折
腐蝕期
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