“詩筵”の読み方と例文
読み方割合
しえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八月中秋には枕山は長谷川昆渓、鈴木松塘、関雪江、植村蘆洲、福島柳圃その他の詩友と橋場の川口屋に観月の詩筵しえんを張った。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それから半月あまりを過ぎて、はすの巻葉もすっかりひろがった五月の十六日、谷中の別園に再び林氏の詩筵しえんが開かれた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東金とうがねの富人河野克堂、字子貞の家に滞留して清明せいめいの節をもここに過したが、夏の初には家に還っていて、星巌と共に不忍池の分香亭に詩筵しえんを催した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)