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虚名
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きょめい
ふりがな文庫
“
虚名
(
きょめい
)” の例文
その大江春泥こそかく云う私なのだ。君は、私が小説家としての
虚名
(
きょめい
)
に夢中になって、君に対する恨みを忘れてしまったとでも思うのか。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そんな大家だったが、かれは方丈記の
鴨長明
(
かものちょうめい
)
が
観
(
み
)
たような
現世観
(
げんせいかん
)
を、やはり自分の生きている今にも見て、自己の
虚名
(
きょめい
)
に、酔えなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
期
(
ご
)
に及んで、そうじたばたすることは、貴方の
虚名
(
きょめい
)
を
汚
(
けが
)
すばっかりですよ。神妙になさい。
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それ等は自己に
迎合
(
げいごう
)
阿附
(
あふ
)
する者のみを愛し、これに金品を与えて
虚名
(
きょめい
)
を博すべく努力する。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
「先頃の一戦は——武門の上では、わが勝ちであったが、城地、領土の損得においては、秀吉に実利を取られておる。うかうかと、
虚名
(
きょめい
)
に酔うて、よろこび
呆
(
ほ
)
うけてはならぬ」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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始めはあの新説で世間を
呀
(
あ
)
ッと云わせて
虚名
(
きょめい
)
を博しよう位のところだったらしいが、いよいよというときには事務室の金庫から彼が
消費
(
つかい
)
こんだ
大金
(
おおがね
)
の
穴埋
(
あなう
)
めに、『赤外線男』を利用したわけだった。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“虚名”の意味
《名詞》
実力を越えた名声や評判。
虚偽の名目。
(出典:Wiktionary)
虚
常用漢字
中学
部首:⾌
11画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
“虚”で始まる語句
虚
虚空
虚言
虚無僧
虚偽
虚妄
虚構
虚子
虚飾
虚無