“きょめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虚名71.4%
虚冥14.3%
虚明14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな大家だったが、かれは方丈記の鴨長明かものちょうめいたような現世観げんせいかんを、やはり自分の生きている今にも見て、自己の虚名きょめいに、酔えなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
埃及の御代しろし召す人の最後ぞ、かくありてこそと云う最後の一句は、むる錬香ねりこうの尽きなんとしてかすかなる尾を虚冥きょめいくごとく、まったページが淡くかすんで見える。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『俳星』に虚明きょめいの「お水取」といふ文があつて奈良の二月堂の水取の事がくわしく書いてある。余はこれを読んでうれしくてたまらぬ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)