蒙古王もうこわう)” の例文
その取始とつぱじめつかまつたのはわたくしだが、いくら蒙古王もうこわうだつて、いくらひろ土地とち抵當ていたうにするつたつて、蒙古もうこ東京とうきやうぢや催促さいそくさへ出來できやしませんもの。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今迄いままでもよく法螺ほらいてわたくしだましたもんです。それに今度こんど東京とうきやう用事ようじふのがぽどめうです。なんとか蒙古王もうこわうのために、かねを二萬圓まんゑんばかりりたい。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)