トップ
>
落花狼藉
>
らっかろうぜき
ふりがな文庫
“
落花狼藉
(
らっかろうぜき
)” の例文
現場の
落花狼藉
(
らっかろうぜき
)
は、ここに記すに忍びない。その代り検視の係官が、電話口で本庁へ報告をしているのを、横から聴いていよう。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ゆかは
暖炉
(
だんろ
)
の
温
(
ぬく
)
まりにて解けたる、靴の雪にぬれたれば、あたりの人々、かれ笑ひ、これ
罵
(
ののし
)
るひまに、
落花狼藉
(
らっかろうぜき
)
、なごりなく泥土に
委
(
ゆだ
)
ねたり。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
下っ引の持っていた御用の提灯が二つ、窓から人間と一緒に飛込むと、中はまさに
落花狼藉
(
らっかろうぜき
)
の有様です。
銭形平次捕物控:243 猿回し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と正三君はあやまりながら
抱
(
だ
)
きおこした。
照彦
(
てるひこ
)
様は
刺繍台
(
ししゅうだい
)
をつぶしたことに気がつくと、正三君を突きのけて逃げていった。ご
丹精
(
たんせい
)
の
芙蓉
(
ふよう
)
が
落花狼藉
(
らっかろうぜき
)
になっている。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
ツルリと足をとられて倒れた弥生へ、半狂乱の豆太郎が
獣
(
けもの
)
のごとく躍りかかって——
落花狼藉
(
らっかろうぜき
)
……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
その痛さ加減というものは実に全身に
浸
(
し
)
み渡ったです。そうすると娘が泣き出す。女房が泣き出す。一人の男がそれを押えるという始末で実に
落花狼藉
(
らっかろうぜき
)
という有様に立ち至った。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
舞台の方では見物席の
落花狼藉
(
らっかろうぜき
)
をそ知らぬ風で、何人目かの太夫が
床
(
ゆか
)
へ上っていた。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そこで膳部も
襖
(
ふすま
)
も壁もあったものではない
落花狼藉
(
らっかろうぜき
)
!
雷
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
狼
漢検準1級
部首:⽝
10画
藉
漢検1級
部首:⾋
17画
“落花”で始まる語句
落花
落花生
落花啼鳥
落花微塵
落花紛々
落花随風