“草藤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさふじ33.3%
くさふぢ33.3%
ベッチ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
落葉松からまつの林中には蝉時雨せみしぐれが降り、道端には草藤くさふじ、ほたるぶくろ、ぎぼし、がんぴなどが咲き乱れ、草苺くさいちごやぐみに似た赤いものが実っている
浅間山麓より (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
築山陰つきやまかげ野路のぢを写せるこみちを行けば、蹈処無ふみどころなく地をくずの乱れひて、草藤くさふぢ金線草みづひき紫茉莉おしろいの色々、茅萱かや穂薄ほすすき露滋つゆしげ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
見上げるような両側のがけからは、すすき野萩のはぎが列車の窓をでるばかりにい茂って、あざみや、姫紫苑ひめじおんや、螢草ほたるぐさや、草藤ベッチの花が目さむるばかりに咲きみだれている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)