荀攸じゅんゆう)” の例文
「わが世子たりとも軍法をみだすにおいては、断乎だんこ免じ難い。荀攸じゅんゆう郭嘉かくか、其方どもはすぐ曹丕そうひを召捕ってこい。斬らねばならん」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「果たせるかな。月日を経るほど、玄徳は、魏にとって最大な禍いとなってきた。——荀攸じゅんゆうそちに何か考えはないか」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うわさを聞いて、荀攸じゅんゆうが固く止めた。さすがに曹操をたすけてきた賢臣である。お太鼓連をたしなめてこういった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ていよく陣中にもてなさせておいて、曹洪そうこうを留守中の大将にさだめ、賈詡かく荀攸じゅんゆうを助けに添え、夏侯淵かこうえん夏侯惇かこうじゅん曹仁そうじん李典りてんなどもあとの守りに残して行った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「丞相。——お茶など献じましょうか」と、或る折、侍側の荀攸じゅんゆうは、わざと彼の繁忙を妨げて云った。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
耳に聞いておぼえておくがよい——まずそれにおる荀彧じゅんいく荀攸じゅんゆうはみな智謀ふかく、用兵に達し、いにしえの蕭何しょうかとか、陳平ちんぺいなどという武将も遠く及ばん人材である。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ばかなこととはなんだ。貴様も丞相から睨まれて、荀彧じゅんいく荀攸じゅんゆうみたいな終りを遂げたいのか」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸説区々に出たが、曹操は衆論のうちから、荀攸じゅんゆうの卓見を採用した。荀攸が説くには
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼らの帰ったあとで、慨然と、はばからずこう放言していた者は、荀攸じゅんゆうであった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また甥の荀攸じゅんゆうも、行軍教授こうぐんきょうじゅとして、兵学の才を用いられて仕え、そのほか、山中から招かれて来た程昱ていいくだの、野に隠れていた大賢人だいけんじん郭嘉かくかだの、みな礼を篤うしたので、曹操の周囲には
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
では、わしが遠慮なく、列座の面々を月旦げったんするが、気を腐らしたもうなよ。——まず、荀彧には病を問わせ、喪家そうかひつぎとむらわしむべし。荀攸じゅんゆうには、墓を掃かせ、程昱ていいくには門の番をさせるがいい。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荀攸じゅんゆうは、心外なりとばかり、口を極めて、退くことの不利を説いた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荀攸じゅんゆうに命じて、檄を書かせた。もちろんそれは呉へ送るものである。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
車騎将軍たる武装をして何顒かぎょう荀攸じゅんゆう鄭泰ていたいなどの一族や大臣三十余名をともない、陸続と宮門に入り、霊帝のひつぎのまえに、彼が支持する弁太子べんたいしを立たせて、即座に、新帝ご即位を宣言し、自分の発声で
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
堂中の諸大将を代表して、荀攸じゅんゆうが起立して答えた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
智者荀攸じゅんゆうがいう。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荀攸じゅんゆうは軍師に。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)