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苛
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じ
ふりがな文庫
“
苛
(
じ
)” の例文
苛
(
じ
)
れったいというか、
苛立
(
いらだ
)
たしいというか、我々の方でも少し
急
(
せ
)
き込んだ傾きはあったが、どうにも
埒
(
らち
)
があかないのであった。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「焦らっしゃる事よ、
苛
(
じ
)
れてはようない、ようないぞの。まあ、休んでござらんか、よ。主あどんなにか大儀じゃろうのう。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
富岡は、何時までも長く、ゆき子を接吻してゐた。ゆき子は、すつかり上気して、富岡の肩に爪をたてて
苛
(
じ
)
れてゐる。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
一角
(
いっかく
)
入れてスタ/\スタ/\タヽヽヽヽヽとよく云いまするが嘘だそうです、聞きまするに馬は乗りたてから
駈
(
かけ
)
を
逐
(
お
)
うと、馬が
苛
(
じ
)
れていかんそうで
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いや、もう、若さま、さきほどから主人がきついお待ちかねで、おひとりで石をならべ、
苛
(
じ
)
れきって、ほとほとこまりぬいていたところでござります。
亡霊怪猫屋敷
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
▼ もっと見る
この頃では二人とも
苛
(
じ
)
れて、六蔵か
馬丁
(
べっとう
)
の福次郎にでも書かせるのか、時には一層読めぬ、恐ろしくたどたどしいくせに、妙にいかめしい葉書が飛びこんで来てみたり……
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
忿懣
(
ふんまん
)
やる方ないこの胸の思いを
霽
(
は
)
らしてやって! と、ひそかにその機会のくるのを
窺
(
うかが
)
っていたのであったが、妻はいよいよ警戒を厳にして私を寄せ付けず、この頃では私も大分
苛
(
じ
)
れ切ってきた。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
苛
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
“苛”を含む語句
苛責
苛酷
苛立
苛々
苛辣
苛斂誅求
苛苛
苛虐
苛斂
小苛
苛烈
苛税
苛政
苛刻
手苛
苛察
苛立勝
暴歛苛法
辛辣苛酷
責苛
...