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艶消
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つやけし
ふりがな文庫
“
艶消
(
つやけし
)” の例文
艶消
(
つやけし
)
の金属で、うつろな椀の形をしたボタンみたいなもので、表面にR・K・BROS・CO・という文字が浮彫りになっていた。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
植木鉢
(
うゑきばち
)
、
草花
(
くさばな
)
、
花束
(
はなたば
)
、
植木棚
(
うゑきだな
)
、その
間
(
ま
)
を
靜
(
しづ
)
かに流れるは、
艶消
(
つやけし
)
の
金
(
きん
)
の光を
映
(
うつ
)
しつつ、
入日
(
いりひ
)
の
運
(
うん
)
を悲んで、西へ
伴
(
ともな
)
ふセエヌ
川
(
かは
)
、紫色の波長く恨をひいてこの流
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
百姓弥之助
(
ひゃくしょうやのすけ
)
は、武蔵野の中に立っている三階
艶消
(
つやけし
)
ガラスの窓を開いて、ずっと外を見まわした。いつも
見飽
(
みあ
)
きている景色だが、きょうはまた馬鹿に美しいと思った。
百姓弥之助の話:01 第一冊 植民地の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ここで出来るもので水甕や蓋附壺によい品がありますが、甕で「
利休
(
りきゅう
)
」と呼んでいる黄色い
釉薬
(
うわぐすり
)
のがあります。この色は特別に美しくやや
艶消
(
つやけし
)
の渋い調子であります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
うとうとしていた章一は、
片頬
(
かたほお
)
に
温
(
あたたか
)
な
緊縛
(
きんばく
)
を覚えたのでふと眼を開けた。
艶消
(
つやけし
)
電燈のやわらかな
明
(
あかり
)
は、黒いねっとりと
潤
(
うる
)
みを持った二つの瞳と
熱
(
ほて
)
った唇をそこに見せていた。
一握の髪の毛
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
艶
常用漢字
中学
部首:⾊
19画
消
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
“艶消”で始まる語句
艶消玉