“つやけし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
艶消71.4%
光沢消28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百姓弥之助ひゃくしょうやのすけは、武蔵野の中に立っている三階艶消つやけしガラスの窓を開いて、ずっと外を見まわした。いつも見飽みあきている景色だが、きょうはまた馬鹿に美しいと思った。
ここで出来るもので水甕や蓋附壺によい品がありますが、甕で「利休りきゅう」と呼んでいる黄色い釉薬うわぐすりのがあります。この色は特別に美しくやや艶消つやけしの渋い調子であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
白翁堂が自ら立って萩原の首に掛けたる白木綿の胴巻を取外とりはずし、グッとしごいてこき出せば、黒塗光沢消つやけしの御厨子にて、中を開けばこは如何いかに、金無垢の海音如来と思いのほか
それは男に活写いきうつし、はん手札てふだ形とやらの光沢消つやけしで、生地から思うと少許すこしもっともらしくれてはいましたが、根が愛嬌あいきょうのある容貌おもばせの人で、写真顔が又た引立って美しく見えるのですから
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)