舷端ふなばた)” の例文
ますよ、さあはやく/\。彌次やじ舷端ふなばたにしがみついてしやがむ。北八きたはち悠然いうぜんとパイレートをくゆらす。乘合のりあひ十四五人じふしごにん最後さいご腕車わんしやせる。ふねすこみぎかたむく、はツとおもふとすこあをくなる。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と、身を現して、舷端ふなばたに突っ立ち、徐盛の舟へ向って呼ばわった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足を舷端ふなばたにかけに力加えしとみるや、声高らかに歌いいでぬ。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)