“航”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
40.0%
かわら20.0%
はし20.0%
わた20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この船は一体、何石積みか。——これで朝鮮国ぐらいまでは、けるかな?」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かわらと呼ばれる敷木しきの上へ、ピッタリ指先を押しあてた。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
千二百とんの小さな船だが救護船の特徴として荒天航行の設備は充分だし、速力も普通船より五割がた早い——大きなゆるい波のうねりを引裂きつつ、まるですべるようにはしって行く。
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「露八、これを持って、今夜わたる春日丸に便乗させてもらえ。大坂までは、これで行ける。……だが、大坂にも永くいるなよ。仔細しさいは云えんが、当分、もっと無事な所へ行け。いいか」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)