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腹立紛
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はらたちまぎ
ふりがな文庫
“
腹立紛
(
はらたちまぎ
)” の例文
将門は
腹立紛
(
はらたちまぎ
)
れに乱暴して帰つたから、今度は常陸方から
解文
(
げぶん
)
を上して将門を訴へた。で、将門の方へ官符が来て召問はるべきことになつたのだ。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
市郎はあッと顔を押えながら、
腹立紛
(
はらたちまぎ
)
れの殆ど無意識に、お杉の胸の
辺
(
あたり
)
を強く突くと、
彼女
(
かれ
)
は屏風倒しに
撲地
(
はた
)
と倒れた。袋の山毛欅は四方に散乱した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
貸
(
かさ
)
ぬのみか
種々
(
さま/″\
)
の惡口
雜言
(
ざふごん
)
を云れ
腹立紛
(
はらたちまぎ
)
れに
罵
(
のゝし
)
り散し
愛想盡
(
あいそづか
)
して立出しが外に便るべき先
無
(
なけ
)
れば如何はせんと
思案
(
しあん
)
しながら歸る道にて
俄
(
にはか
)
に
胸騷
(
むなさわ
)
ぎ
爲
(
する
)
ゆゑ
不※
(
ふと
)
心付是迄遂に夜に入て家を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わし
)
も
腹立紛
(
はらたちまぎ
)
れじゃ、
無暗
(
むやみ
)
と急いで、それからどんどん山の
裾
(
すそ
)
を
田圃道
(
たんぼみち
)
へかかる。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、
腹立紛
(
はらたちまぎ
)
れに人を殺したものの、わが
眼前
(
めのまえ
)
に
横
(
よこた
)
われる熊吉の屍体を見ては、彼も
俄
(
にわか
)
に怖しくなった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
腹立紛
(
はらたちまぎ
)
れに箒を
取直
(
とりなお
)
して、お葉の弱腰を
礑
(
はた
)
と
薙
(
な
)
ぐと、女は堪らず又倒れた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
紛
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
“腹立”で始まる語句
腹立
腹立易
腹立泣