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脚色
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しくみ
此の一席で
満尾になります
故、くだ/\しい所は省きまして、善人が栄え、悪人が
亡び、
可愛いゝ同志が夫婦になり、失いました宝が出るという
勧善懲悪の
脚色は芝居でも
草双紙でも同じ事で
「あのね、この芝居はどういう
脚色なの、それが聞きたいの。」
驚かせし事
枚擧するに
暇あらざるほど多き物から中にも殊に
勝れたるは天一
坊が
裁判なり之は物の本にも作り又
芝居にても
脚色講談落語は更にも言ず其他
種々の物にも見え其の筋に
大同小異ありと雖も其主意とする所は