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能書
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のうがき
ふりがな文庫
“
能書
(
のうがき
)” の例文
それを、それほどにお察しがなく、べらべらと大魔術の
能書
(
のうがき
)
を並べたり、承ったりしている金助と福村の
面
(
かお
)
が
癪
(
しゃく
)
にさわり
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「何さ、御苦労ともいわないで……。病人のくせに、
能書
(
のうがき
)
ばかりいっている」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四角四面の
能書
(
のうがき
)
ばっかり。別に地獄と書いてはないが。警察新聞探偵社なぞが。チャント中味を知り抜き
乍
(
なが
)
らに。知らぬ顔する不思議な商売。天下御免の扉の内側へ。ウカと片足入れたが最後じゃ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
私がね、小さい時、万はもう大きな
身
(
からだ
)
をして、良い処の息子の癖に、万金丹売のね、
能書
(
のうがき
)
を絵びらに刷ったのが貰いたいって、
革鞄
(
かばん
)
を持って、お供をして、嬉しがって、威張って
歩行
(
ある
)
いた
児
(
こ
)
だものを。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
能書
(
のうがき
)
はあとにして、金博士を骨にして見せて下され」
大使館の始末機関:――金博士シリーズ・7――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
と春子さんは
能書
(
のうがき
)
を述べながら御覧に入れた。
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それを聞いていた米友の好奇心は、かなり右の読売りの
能書
(
のうがき
)
で刺戟されました。米友は新撰組だの近藤勇だのということは、よく知ってはいませんでした。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
女房は片膝立ちに腰を浮かしながら
能書
(
のうがき
)
をいう。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
能書
(
のうがき
)
はさしおいて、早くいえ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彫
(
ほ
)
りが後藤だとか、毛唐だとか、
縁頭
(
ふちがしら
)
が何で、
鳶頭
(
とびがしら
)
がどうしたとか、目ぬきがどうで、毛抜がこうと、やかましい
能書
(
のうがき
)
ものなんでございましょうが、何をいうにも三下奴
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
前のに
尾鰭
(
おひれ
)
をつけて長々と、槍使い一代の履歴を述べ、さんざん
能書
(
のうがき
)
を並べて見物に気を持たせておいて、口上が引込むと拍子木カチカチと、東口から現れたのがその印度人であります。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
能書
(
のうがき
)
はあとにして、早く中をあけて見せておくれよ」
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
奉加帳をひろげて、べらべらと
能書
(
のうがき
)
を並べた末
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
能
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
“能書”で始まる語句
能書家
能書不択筆