自分は終戦の年の翌年一月三十日に金瓶村から大石田町に移つたが、三月はじめから肋膜炎にかかり、実に苦しいおもひをした。
だが或る朝、院長は、彼に彼が肋膜炎を再発していることを告げた。そして彼が夜ふけの幻聴のように聞いていた何かの翼の音は彼自身の胸の中から起るものであることを知らされた。
“肋膜炎(胸膜炎)”の解説
胸膜炎(きょうまくえん)とは、肺の外部を覆う胸膜(壁側胸膜=肋膜・肺胸膜)に炎症が起こる疾患である。かつては肋膜炎(ろくまくえん)とも呼ばれていた。胸膜炎はそれ自体で発症することは少なく、ほとんどは癌・結核・肺炎などの後に発症することが多い。
(出典:Wikipedia)
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