聴聞ちやうもん)” の例文
旧字:聽聞
一昨日をととひ狩の帰りに、或講師の説法を聴聞ちやうもんしたと御思ひなされい。その講師の申されるのを聞けば、どのやうな破戒の罪人でも、阿弥陀仏に知遇ちぐうし奉れば、浄土に往かれると申す事ぢや。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
銀価ぎんか下落げらく心配しんぱいする苦労性くらうしやう月給げつきふ減額げんがく神経しんけい先生せんせいもしくは身躰からだにもてあますしよくもたれのぶた無暗むやみくびりたがる張子はりことらきたつて此説法せつぱう聴聞ちやうもんし而してのち文学者ぶんがくしやとなれ。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
「おれもお聴聞ちやうもんに来ました。」
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)