聞取ききと)” の例文
水仕女みずしめなりともして一生御傍おそばに居られさいすれば願望のぞみは足る者を余計な世話、我からでも言わせたるように聞取ききとられてうとまれなば取り返しのならぬあかつき、辰は何になって何に終るべきとかなし
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
署長が思わず乗出のりだした。——そして志津子から昼間の話をくわしく聞取ききとると
海浜荘の殺人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「と……まあ見えるでございます、亡骸なきがらが岩に打揚うちあげられてござったので、怪我けがか、それとも覚悟の上か、そこはず、お聞取ききとりの上の御推察でありますが、私はぜん申す通り、この歌のためじゃようにな、」
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、婦人は恐らく聞取ききとらなかったであろう。
乗合自動車 (新字新仮名) / 川田功(著)