耶麻やま)” の例文
大体福島県は紙漉の村が多いのでありまして、岩代いわしろの国では伊達だて山舟生やまふにゅう安達あだち郡のかみおよびしもの川崎村や耶麻やま熱塩あつしお村の日中にっちゅう
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
岩代耶麻やま郡旧半在家はんざいけ村にも支村阿寺沢がある。四方に山めぐり少しく田畑があり、民家わずかに二戸(新編会津風土記)。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
福島県耶麻やま熱塩あつしお村に五峰山慈眼寺と云うがある。僧空海の開基したと伝える巨刹で、境内に人掛松ひとかけまつとて大木がある。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
と唱えることは熊谷くまがやの例とよく似ていた(白河風土記巻二上)。会津の耶麻やま郡でも、七月七日の七日竹を流す日は、川に薬が流れるといって必ず水浴をする。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
次には岩代耶麻やま月輪つきのわ村大字山潟の支村には餉沢かれいさわ新田がある。この宛字からは山路の側に清水などの出る地で、旅人がかれいしたためた場処などという説が起りそうだ。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
同国耶麻やま郡の明戸あけと村も同時の改称で旧名は悪戸である。東京附近では、武蔵橘樹たちばな郡橘村大字明津あくつは、『新篇風土記稿』によれば近い頃まで悪津と書き、大里郡明戸あけと村大字明戸もまた旧称は悪戸である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
(半日閑話。福島県耶麻やま郡大塩村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)