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老婆
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おばあ
ふりがな文庫
“
老婆
(
おばあ
)” の例文
と森彦が
款待顔
(
もてなしがお
)
に言出した。彼は宿の小娘を呼んで、御客様に踊を御目に掛けよ、
老婆
(
おばあ
)
さんにも来て、
三味線
(
しゃみせん
)
を引くように、と笑い興じながら勧めた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「なにネ、若い方は
兎角
(
とかく
)
耻づかしいもんですよ、まア其の
間
(
うち
)
が人も花ですからねエ——松島さん、たまには、
老婆
(
おばあ
)
さんのお酌もお珍らしくて
可
(
よ
)
う御座んせう」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
『
老婆
(
おばあ
)
さん、いくら探しても、松三郎といふのは役場から來た學齡簿の寫しにありませんよ。』と、孝子は心持眉を顰めて、古手拭を冠つた一人の
老女
(
としより
)
に言つてゐる。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私は此の頃は誰が来ても身の懺悔をして若い時の悪事の話を致しますと、遊びに来る
老爺
(
おじい
)
さんや
老婆
(
おばあ
)
さんも、おゝ/\そうだのう、悪い事は出来ないものだと云って
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お節
姉妹
(
きやうだい
)
は叔父さんの
側
(
そば
)
でお父さんのことやお
母
(
つか
)
さんのことや、それから年を取つた
老婆
(
おばあ
)
さん、叔父さんの子供と幾つも違はない末の弟の噂などをしきりとした。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
『
老婆
(
おばあ
)
さん、いくら探しても、松三郎といふのは役場から来た学齢簿の写しにありませんよ。』と、孝子は心持眉を
顰
(
ひそ
)
めて、古手拭を冠つた一人の
老女
(
としより
)
に言つてゐる。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
自分の
財産
(
しんだい
)
を
挙
(
あ
)
げて
保証
(
うけにん
)
の義務を果たすと云ふ律義な人で
無
(
なか
)
つたならば、
老婆
(
おばあ
)
さんも今頃は塩問屋の
後室
(
おふくろさま
)
で、兼吉君は立派に米さんと云ふ方の
良人
(
をつと
)
として居られるのでせう
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
隣の叔母さんは裏庭にある大きな柿の樹の下へ
莚
(
むしろ
)
を敷いて、ネンネコ半天を着た
老婆
(
おばあ
)
さんと一緒に大根を乾す用意をしていた。未だ洗わずにある大根は山のように積重ねてあった。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“老婆”の意味
《名詞》
老婆(ろうば)
年を取った婦人。
(出典:Wiktionary)
“老婆(おばあさん)”の解説
おばあさん(お婆さん/お祖母さん)は、日本語において、直系尊属2親等に当たる女性(祖母)、もしくは高齢の女性を指す一般語(老婆、媼)として使用される。対義語はおじいさん、または孫、孫娘。
(出典:Wikipedia)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“老婆”で始まる語句
老婆心
老婆子
老婆様
老婆樣
老婆然
老婆心切