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羅曼
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ロマン
ふりがな文庫
“
羅曼
(
ロマン
)” の例文
今日の支那の最大の悲劇は、無数の国家的
羅曼
(
ロマン
)
主義者即ち「若き支那」の為に鉄の如き訓練を与へるに足る一人のムツソリニもゐないことである。
侏儒の言葉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
盗まれた仏像も「来年八月には
屹度
(
きっと
)
出る」などと喝破しているところ、いかにも神秘的な存在で
羅曼
(
ロマン
)
的な興味が深い。
我が円朝研究:「怪談牡丹灯籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
先生此逆境に立ちて、隻手
羅曼
(
ロマン
)
主義の
頽瀾
(
たいらん
)
を支へ、
孤節
(
こせつ
)
紅葉
(
こうえふ
)
山人の衣鉢を守る。
轗軻
(
かんか
)
不遇の情、独往大歩の意、
倶
(
とも
)
に相見するに
堪
(
た
)
へたりと言ふ可し。
「鏡花全集」目録開口
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「落葉
焚
(
た
)
いて
葉守
(
はも
)
りの神を見し
夜
(
よ
)
かな」。
鏡花
(
きやうくわ
)
の小説など読みゐたれば、その
羅曼
(
ロマン
)
主義を学びたるなるべし。
わが俳諧修業
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
本阿弥
(
ほんあみ
)
の
折紙
(
をりかみ
)
古今
(
ここん
)
に変ず。
羅曼
(
ロマン
)
派起つてシエクスピイアの名、四海に轟く事
迅雷
(
じんらい
)
の如く、羅曼派亡んでユウゴオの作、八方に
廃
(
すた
)
るる事
霜葉
(
さうえふ
)
に似たり。茫々たる
流転
(
るてん
)
の
相
(
さう
)
。目前は泡沫、
身後
(
しんご
)
は夢幻。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
我等亦多言するを
須
(
もち
)
ひずと
雖
(
いえど
)
も、其の明治大正の文芸に
羅曼
(
ロマン
)
主義の大道を打開し、
艶
(
えん
)
は
巫山
(
ふざん
)
の雨意よりも濃に、壮は易水の風色よりも烈なる鏡花世界を現出したるは
啻
(
ただ
)
に一代の壮挙たるのみならず
「鏡花全集」目録開口
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
曼
漢検1級
部首:⽈
11画
“羅曼”で始まる語句
羅曼的
羅曼底
羅曼主義