罪滅つみほろ)” の例文
あれもこれもみんな自分が馬鹿だから。これからは罪滅つみほろぼしに多くの人の追善ついぜんをはかり、かたわらこの子を育て上げて立派な人にして申しわけを立てねばならぬ。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
で、今までの罪滅つみほろぼしのつもりで、お前をつれて行こうと思うんだ。どうだ、行くかね、ふみ……
きッと悪事の足は洗うつもり——そしてその罪滅つみほろぼしに、及ばずながら弦之丞様が望みを遂げなさるまで、この身をにしてもいいとまで、ひとりで覚悟をしております
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっとも、紅子と素六とは、せい兄さんも話せるようになった、だがこれは日頃の罪滅つみほろぼしの心算つもりなんだろう、なんてらずぐちを叩きながら、盛んにポリポリやってたようだ」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
はずかしいことながら、罪滅つみほろぼしのつもりで一つ二つここで懺悔ざんげいたしてきます。