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纏頭
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はな
ふりがな文庫
“
纏頭
(
はな
)” の例文
お祖母さんは奥勤め中たまさかの休みに芝居見物に行き
贔屓
(
ひいき
)
のこども役者を芝居茶屋へ聘んで
纏頭
(
はな
)
をとらせるのを楽みにしたという話だから
美少年
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ちょっと
手土産
(
てみやげ
)
がわりという
纏頭
(
はな
)
でも、百両千両はきれいにお
撒
(
ま
)
きになるお大尽。おっかさん、どうでしょう?
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然るにここに、この名優式の鼻の表現法を堂々と実世間で御披露に及んで、名優以上の木戸銭や
纏頭
(
はな
)
を取っているものがザラにいるのには驚かされるのであります。
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
文字を識って俳諧の心得などのあるものは、
僅
(
わずか
)
に二三人に過ぎない。香以は浜の砂地に土俵を作らせ、村の子供を集めて相撲を取らせて、勝ったものには天保銭一枚の
纏頭
(
はな
)
を遣りなどした。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
加賀金沢百万石の大名、前田侯などお通りの節には、行列蜿蜒数里に渡り、その後供など霞むほどであったが、この追分には必ず泊まり、泊まれば宿中の遊女という遊女は召されて
纏頭
(
はな
)
をいただいた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「戀」の
供奉
(
ぐぶ
)
にかづけの
纏頭
(
はな
)
と贈らむも、よし
遮莫
(
さもあらばあれ
)
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
幇間の
纏頭
(
はな
)
や俳句の選者料ぐらいはタカが知れている。わたしは書画骨董の鑑定を学んで、それ等の仲介のコンミッションを取ったり、自分でも売買する方面へ職業を転出して行った。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「恋」の
供奉
(
ぐぶ
)
にかづけの
纏頭
(
はな
)
と贈らむも、よし
遮莫
(
さもあらばあれ
)
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
“纏頭”の意味
《名詞》
祝儀として出す金銭。
歌舞や演芸を行った者に出す褒美の金銭。
(出典:Wiktionary)
纏
漢検準1級
部首:⽷
21画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“纏”で始まる語句
纏
纏綿
纏足
纏向
纏繞
纏縛
纏絡
纏布
纏夤
纏持