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縫箔
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ぬいはく
ふりがな文庫
“
縫箔
(
ぬいはく
)” の例文
おまえはフランネルの服と
麻
(
あさ
)
の服と、レースのボンネットに、白い毛糸のくつ下と、それから白い
縫箔
(
ぬいはく
)
のあるカシミアの外とうを着ていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
彫刻、彩色、
縫箔
(
ぬいはく
)
、挿花、盆栽、庭作り、建築等、みな美術なり。詩文、和歌、謡曲、
義太夫
(
ぎだゆう
)
、発句、
俳諧
(
はいかい
)
も美術なり。わが国にありては、茶の湯、習字に至るまで美術に属す。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
萌黄
(
もえぎ
)
や、金銀の
縫箔
(
ぬいはく
)
光を放って、板戸も松の絵の影に、雲白く
梢
(
こずえ
)
を
繞
(
めぐ
)
る
松林
(
しょうりん
)
に日の
射
(
さ
)
す中に、一列に
並居
(
なみい
)
る時、
巫子
(
みこ
)
するすると
立出
(
たちい
)
でて、美女の
面
(
おもて
)
一
(
いち
)
人ごとに、式の白粉を施し、紅をさし
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『昔々物語』によれば、昔は普通の女が
縫箔
(
ぬいはく
)
の
小袖
(
こそで
)
を着るに対して、遊女が縞物を着たという。
天明
(
てんめい
)
に至って
武家
(
ぶけ
)
に縞物着用が公許されている。そうして、
文化文政
(
ぶんかぶんせい
)
の遊士通客は
縞縮緬
(
しまちりめん
)
を最も好んだ。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
白いフランネルの上着にたいそうしなやかな
麻
(
あさ
)
の服を重ね、白い
絹
(
きぬ
)
でふちを取って、美しい白の
縫箔
(
ぬいはく
)
をしたカシミアの外とうを着ていました。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
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「でもどうして
旅商人
(
たびあきんど
)
風情
(
ふぜい
)
が、その子どもにレースのボンネットや、
縫箔
(
ぬいはく
)
の外とうを着せるだけの金があったろう。
旅商人
(
たびあきんど
)
というものは、そんなに金のあるものではないさ」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
縫
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
箔
漢検準1級
部首:⽵
14画
“縫箔”で始まる語句
縫箔屋