縊殺しめころ)” の例文
心掛らるゝことなれば久八があやまつて縊殺しめころせしと云ひ無證據むしようこのことなるを自訴じそせしにて赤心せきしんあらはれたれば如何にもして助け遣はし度と心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仮令たとい居たとて役にも立たず、お政は、あの如く、娘を愛する心は有りても、その道を知らんから、娘の道心を縊殺しめころそうとしていながら、しかも得意顔したりがおでいるほどゆえ、もとよりこれはさまたげになるばかり
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
とらんには刺殺さしころして物にせんか縊殺しめころしてくれんかと立たり居たりして見ても流石さすがに自分の居宅きよたくにて荒仕事あらしごと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
物語ものがたりしかば寶澤が十二歳の時かの婆を縊殺しめころし其二品をうばひ取大望たいまうさまたげなればとて師匠感應院をも毒殺どくさつし其身は諸國修行しよこくしゆぎやういつはり平野村を發足ほつそくし其翌日加田浦かだのうらにて白犬を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)