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締括
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しめくく
ふりがな文庫
“
締括
(
しめくく
)” の例文
中味は込入っていて眼がちらちらするだけだからせめて
締括
(
しめくく
)
った
総勘定
(
そうかんじょう
)
だけ知りたいと云うなら、まだ穏当な点もあるが
中味と形式
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
論じ東京人の
贅沢
(
ぜいたく
)
には裏も表もないけれども大阪人はいかに派手好きのように見えても必ず人の気の付かぬ所で
冗費
(
じょうひ
)
を節し
締括
(
しめくく
)
りを附けていることを
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
で、その両端は房の付いて居る赤色あるいは緑色の
絹打紐
(
きぬうちひも
)
で
括
(
くく
)
り、その紐との
繋
(
つな
)
ぎ合せには真珠の紐を七つばかり連ねた
根掛
(
ねがけ
)
のような紐を用いて両端の
締括
(
しめくく
)
りにしてあるです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
もっとも主人の総七は女房のお信が死んでからは、稼業の事などは一向身に染まなかったようで、死んでしまったところで、店の
締括
(
しめくく
)
りに何の不自由もあるわけはなかったのです。
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一種の
締括
(
しめくく
)
りある二字か三字の記号を本来の区別と心得て満足する連中に安慰を与えている。
中味と形式
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
違棚
(
ちがいだな
)
の
狭
(
せま
)
い上に、偉大な
頭陀袋
(
ずだぶくろ
)
を
据
(
す
)
えて、
締括
(
しめくく
)
りのない
紐
(
ひも
)
をだらだらと
嬾
(
ものうく
)
も垂らした
傍
(
かたわ
)
らに、
錬歯粉
(
ねりはみがき
)
と
白楊子
(
しろようじ
)
が御早うと
挨拶
(
あいさつ
)
している。立て切った
障子
(
しょうじ
)
の
硝子
(
ガラス
)
を通して白い雨の糸が細長く光る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そんな妙な商売は近頃とんと無くなりましたが、
締括
(
しめくく
)
った総体の高から云えば、どうも今日の方が職業というものはよほど多いだろうと思う。単に職業に変化があるばかりでなく、細かくなっている。
道楽と職業
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
締
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
括
常用漢字
中学
部首:⼿
9画
“締”で始まる語句
締
締切
締木
締直
締金
締殺
締緒
締付
締出
締合