“紅雀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
べにすずめ70.0%
べにすゞめ30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてたいせつに紅雀べにすずめのむな毛につつんで、今までうさぎの遠めがねを入れておいた瑪瑙めのうはこにしまってお母さんにあずけました。そして外に出ました。
貝の火 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
紅雀べにすずめも及ばないほどの軽さで、ばたばたさせたり、半分は地上を、半分は空中をといった風に、一体飛んでいるのか駆けているのか分らないような走り方で
子供々々したほつそりした人! まるで紅雀べにすゞめが私の足下にぴよい/\跳んで來て、その小さな羽根に私をのせてやらうと云つてるやうな氣がした。私は無愛想だつた。
材料を支那に取つた「紅雀べにすゞめふた幕と「鬼を見て来た男」ひと幕は不気味な物である代りに「妖惑えうわくする女」や「隅の部屋」の様な大甘おほあまな喜劇を取合せて気分の平衡を計つてあつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)