“べにすずめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
紅雀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
童話的な「紅雀べにすずめ」に対照すると「泉」は比較にならぬほど複雑で深刻な事件とその心理とを題材として取扱っているから、もし成効すれば芸術的に高級なものになり得るはずであるが
映画雑感(Ⅵ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
細引ほそびきの麻縄で棒杭ぼうぐいゆわえつけてあるので、あの、湿地茸しめじたけが、腰弁当の握飯を半分ったり、坊ちゃんだの、乳母ばあやだのが、たもとの菓子を分けて与ったり、あかい着物を着ている、みいちゃんの紅雀べにすずめだの
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかしなお好く見ているうちに、沈んだ強い色で小さい体を彩られている紅雀べにすずめが末造の目を引いた。末造はふいとあれを買って持って往って、お玉に飼わせて置いたら、さぞふさわしかろうと感じた。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)