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精々
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せっせ
ふりがな文庫
“
精々
(
せっせ
)” の例文
お稲ちゃんは、またそんなでいて、しくしく泣き暮らしてでも、お
在
(
いで
)
だったかと思うと、そうじゃないの……
精々
(
せっせ
)
裁縫
(
おしごと
)
をするんですって。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
或る時尋ねると、
極
(
ごく
)
細
(
ほそ
)
い
真書
(
しんか
)
きで
精々
(
せっせ
)
と写し物をしているので、何を写しているかと訊くと、その頃地学雑誌に連掲中の「鉱物
字彙
(
じい
)
」であった。
鴎外博士の追憶
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
小さい台を真中に夫婦さし向いで、
午前
(
ひるまえ
)
半日
精々
(
せっせ
)
としあげておいて、
午後
(
ひるから
)
二人でそれを売りに出る。
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
私は
精々
(
せっせ
)
と
出入
(
ではい
)
りしました。
先方
(
さき
)
からも毎日のように来るんです。そして兄さん、兄さんと、云ううちには、きっと袖を引くに
極
(
きま
)
っているんです。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
丁度印刷が出来て来た答礼の葉書の上書きを五人の店員が
精々
(
せっせ
)
と書いていた。其間に広告屋が来る。呉服屋が来る。家具屋が来る。瓦斯会社が来る。交換局が来る。保険会社が来る。
灰燼十万巻:(丸善炎上の記)
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
「加減をして、うめて進ぜまする。その
貴方様
(
あなたさま
)
、水をフト失念いたしましたから、
精々
(
せっせ
)
と汲込んでおりまするが、何か、別して
三右衛門
(
さんえむ
)
にお使でもござりますか、手前ではお間には合い兼ね……」
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
精
常用漢字
小5
部首:⽶
14画
々
3画
“精”で始まる語句
精
精神
精悍
精進
精緻
精霊
精巧
精舎
精進潔斎
精力