“立際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちぎわ75.0%
たちしな25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人形の手足をいでおいたのにきわまって、蝶吉の血相の容易でなく、尋常ただではおさまりそうもない光景を見て、居合すはおそれと、立際たちぎわ悪体口にくていぐち
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何とぞ、吉日をぼくして、明後日、当所を御出陣なされますように。——この儀何とも心がかりのまま、折角のお立際たちぎわながら、御賢慮に入れ奉ります
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それがまた大いに悦んで聞かれた。ところで八月二十八日の日に八里ばかりの波動状の山脈をえて行くのに一滴も水がない。立際たちしなにお茶を一ぱい飲んだきりで麦焦しも喰うことが出来ない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)