“木立際”の読み方と例文
読み方割合
こだちぎわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道が人気の絶えた薄暗い木立際こだちぎわへ入ったり、線路ぞいの高い土堤どての上へ出たりした。底にはレールがきらきらと光って、虫が芝生に途断とぎれ途断れに啼立なきたっていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
白粉おしろいのはげかかった顔を洗いなどしてから、裏の田圃道たんぼみちまで出て来たが、濛靄もやの深い木立際こだちぎわの農家の土間から、かまの下をきつける火の影が、ちょろちょろ見えたり
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
水のような蒼い夜の色が、段々木立際こだちぎわに這い拡がって行った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)