突退つきのけ)” の例文
盜人ぬすびとはら突退つきのけつゝ互に組付英々えい/\もみ合聲に驚き家内の者ども馳來はせきたぼうなはよとよばはり/\漸々やう/\高手たかて小手こていましめたり然ども面體は眞黒まつくろすみぬりたるゆゑ何者とも見分らず此さわぎを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お梅は突退つきのけみゝにも入れずもし御暇下おいとまくだされずは逃亡かけおちしても宿やどへ參らんと云へば粂之進大いにいきどほり斯程迄かほどまでに心をつくしたる甲斐かひもなくつらかりし事思ひ知らせんしたがへばよししたがはすはかくとほりと刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)