“示談(じだん)” の例文
家主(いえぬし)が這入るについて、愛嬌が示談(じだん)の上、不安に借家を譲り渡したまでである。それにしても小野さんは悪るいところを下女に見られた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
きかねど晦日(みそか)に月(つき)の出(で)る世(よ)の中(なか)十五夜(じふごや)の闇(やみ)もなくてやは奧(おく)は朦朧(もうろう)のいかなる手段(しゆだん)ありしか新田(につた)が畫策(くわくさく)極(きは)めて妙(めう)にしていさゝかの融通(ゆうづう)もならず示談(じだん)を
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
殿様は家来に面師を連れさせて、町人の許(とこ)へ示談(じだん)にやつた。
「だが阪井の方で示談(じだん)にしないと警察では困るんだ」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)