いは)” の例文
波から来る光の網が、底の白いいはの上で美しくゆらゆらのびたりちゞんだりしました。泡や小さなごみからはまつすぐな影の棒が、斜めに水の中に並んで立ちました。
やまなし (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ちたぎちながるるみづいはよどめるよどつきかげゆ 〔巻九・一七一四〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「大船をぎの進みにいはに触りかへらばかへれ妹によりてば」(巻四・五五七)という例があるが、「磯ごとにあまの釣舟てにけり我船泊てむ磯の知らなく」(巻十七・三八九二)があるから
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)