知友ちゆう)” の例文
そこで、漢青年はいくにんとなく、死んだ知友ちゆうの霊と話をした「死後の世界」というものが、なんだか実在するように感ぜられて来たのだった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
開卷第一かいかんだいゝちに、孤獨幽棲こどくゆうせい一少年いつしようねん紹介しようかいし、その冷笑れいしようその怯懦きようだうつし、さらすゝんでその昏迷こんめいゑがく。襤褸らんるまとひたる一大學生いつだいがくせい大道だいどうひろしとるきながら知友ちゆう手前てまへかくれするだんしめす。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)