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睨付
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ねめつ
唯心ばかりは
主とも親とも思ッて善く
事えるが、気が
利かぬと言ッては
睨付けられる事何時も何時も、その度ごとに親の
難有サが身に
染み骨に
耐えて、袖に露を置くことは有りながら
遊佐は
陰に
切歯をなしてその横顔を
睨付けたり。
と
睨付くれば、火事はどこだという
顔色。
そのお政の
半面を文三は
畏らしい顔をして
佶と
睨付け、何事をか言わんとしたが……気を取直して
莞爾微笑した
積でも顔へ
顕われたところは苦笑い、
震声とも附かず
笑声とも附かぬ声で