“着(は)” の例文
歯医者は割笹(わりざさ)の三つ紋で、焦茶色の中折を冠りまして、例の細い優しい手には小豆皮(あずきがわ)の手袋を着(は)めて参りました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こういう土地柄ですから、女がどんな労働をしているか、大凡(おおよそ)の想像はつきましょう。男を助けて外で甲斐々々(かいがい)しく働く時の風俗は、股引(ももひき)、脚絆(はばき)で、盲目縞(めくらじま)の手甲(てっこう)を着(は)めます。冠(かぶ)りものは編笠です。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)