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真身
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しんみ
ふりがな文庫
“
真身
(
しんみ
)” の例文
旧字:
眞身
だから倉地さんに意向を伺おうとすれば、倉地さんは頭から僕をばかにして話を
真身
(
しんみ
)
に受けてはくださらないんです
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
彼女は間もなく重患でどっと
床就
(
とこづ
)
いたが、誰一人
真身
(
しんみ
)
に介抱をしてくれる者もなく、あわれ寂しく死んで行った。
情状酌量
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
花「またそんな事を云って、私に心配させて笑っているのかい、何うしてお前さんは情がないのだろう、私が
真身
(
しんみ
)
になって相談すれば茶かして仕舞って」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何処
(
どこ
)
からかかうお前のやうな人が己れの
真身
(
しんみ
)
の
姉
(
あね
)
さんだとか言つて出て来たらどんなに
嬉
(
うれ
)
しいか、首つ玉へ
噛
(
かぢ
)
り付いて己れはそれぎり
徃生
(
わうじよう
)
しても喜ぶのだが
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
娘は
真身
(
しんみ
)
に嬉しさを感ずるらしく、ちょっと籐椅子を私の方へいざり寄せ、
肘
(
ひじ
)
で軽く私の
脇
(
わき
)
の下を
衝
(
つ
)
いた。
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
自分の名を耳にしてはいりかねていたお艶が栄三郎の
真身
(
しんみ
)
に感きわまったものか、花びらのように転びこんで、白い腕が栄三郎の首にすがったかと思うと、ことばもなく顔を男の胸にうずめて……
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
……暮らし向きが張り過ぎるなら張り過ぎると……なぜ相談に乗らせてはくださらないの……やはりあなたはわたしを
真身
(
しんみ
)
には思っていらっしゃらないのね……
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
それに
文
(
ふみ
)
の模様では小主水花魁が相変らず親切に
真身
(
しんみ
)
になって世話をしておくんなさるてえから、大丈夫だ心配することはないが、何うも気になってたまらんよ
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これほどまでに倉地は
真身
(
しんみ
)
になってくれていたのか。葉子は辞令を
膝
(
ひざ
)
の上に置いたまま下を向いて黙ってしまった。目がしらの所が非常に熱い感じを得たと思った、鼻の奥が暖かくふさがって来た。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮