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真向
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まむ
ふりがな文庫
“
真向
(
まむ
)” の例文
旧字:
眞向
カピはまた主人のかくしを
探
(
さぐ
)
って一本のつなを出し、軽くゼルビノに合図をすると、ゼルビノはすぐにかれの
真向
(
まむ
)
かいに
座
(
ざ
)
をしめた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そして、右手で、肩を
掴
(
つか
)
んで
真向
(
まむ
)
けに転がすと、半分眼を開いて血に
塗
(
まみ
)
れた口を、大きく開けて死んでいたが、顔には、何処も傷が無かった。
近藤勇と科学
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
そのくせ、お綱の今の
真向
(
まむ
)
きな気持——それはやっぱり事情のゆるすかぎり、
容
(
い
)
れてやりたい気がするのだ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
真向
(
まむ
)
かいの
鍛冶
(
かじ
)
場で
蹄鉄
(
ていてつ
)
を鍛える音、
鉄砧
(
かなしき
)
の上に落ちる
金槌
(
かなづち
)
のとんちんかんな踊り、
鞴
(
ふいご
)
のふうふういう息使い、
蹄
(
ひづめ
)
の焼かれる
匂
(
にお
)
い、水辺にうずくまってる
洗濯
(
せんたく
)
女の
杵
(
きね
)
音
ジャン・クリストフ:08 第六巻 アントアネット
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
貧乏動
(
びんぼうゆる
)
ぎと云ふ
胴揺
(
どうゆす
)
りで、ふてくされにぐら/\と
拗身
(
すねみ
)
に震ふ……はつと思ふと、左の足が
股
(
もも
)
のつけもとから、ぽきりと折れて、ポンと
尻持
(
しりもち
)
を
支
(
つ
)
いた
体
(
てい
)
に、
踵
(
かかと
)
の黒いのを
真向
(
まむ
)
きに見せて
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“真向”で始まる語句
真向浴
真向額
真向梨割