“真人(まひと)” の例文
旧字:眞人
鹿爪らしく何の朝臣(あそん)だの、何の連(むらじ)だの、宿禰(すくね)の、真人(まひと)の、県主(あがたぬし)のと、それぞれ昔の貴族豪族の姓を名乗っていた時代が近く五十年前にあったのである。
志斐ノ姥が藤氏(とうし)の語部(かたりべ)の一人であるやうに、此も亦、この当麻(たぎま)の村の旧族、当麻ノ真人(まひと)の氏(うぢ)の語部(かたりべ)だつたのである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この天皇(てんのう)がまだ皇太子(こうたいし)でおいでになった時分(じぶん)、お妃(きさき)の穴太部(あなとべ)の真人(まひと)の皇女(おうじょ)という方(かた)が、ある晩(ばん)御覧(ごらん)になったお夢(ゆめ)に、体(からだ)じゅうからきらきら金色(こんじき)の光(ひかり)を放(はな)って
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)