相棒あいぼう)” の例文
そういったのは、竹見の相棒あいぼうの水夫丸本だった。彼は、竹見から、密書のついたナイフをなげつけられ、それをうまくうけとった男だ。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そいつは大変だ、紛失物なくなりものをそのままにしておいたんじゃあ、この黒坂のかおが立たねえ、悪くすると雲助くもすけ仲間の名折れになるのだ、なあ相棒あいぼう
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
肩に弥造やぞうを振り立ててはいって来たのは、長庵の相棒あいぼう戸塚とつかの三だ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
相棒あいぼう
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「いいえ、お玉の方はどこへ逃げたやら行方知れずでございますが、それと相棒あいぼう米友よねともという奴が大湊おおみなとの浜で捉まりましたそうでございます」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
丸本というのは、竹見と同じく平靖号乗組の水夫で、彼のいい相棒あいぼうの丸本秀三だった。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
相棒あいぼう
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
よろしゅうございます、それだけの絵図面で、造作ぞうさくと建具の細かいところは、しかるべき相棒あいぼうを見つけて俺共わっしどもの方で万事気をつけることに致しまして、早速、仕組みにかかることに致しましょう
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「弱ったな、相棒あいぼうは起せないし——」
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)