相伝あいつた)” の例文
旧字:相傳
この遺書は倅才右衛門あてにいたしおき候えば、子々孫々相伝あいつたえ、某が志を継ぎ、御当家に奉対たいしたてまつり、忠誠をぬきんずべく候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
相伝あいつたう、維亭いていの張小舎、とうを察すと。たまたま市中を歩く。一人の衣冠甚だ整いたるが、草をになう者に遭うて、数茎を抜き取り、ってかわやにゆくを見る。
大王のといをみんなが口々に相伝あいつたえてっているのをきいて
手紙 二 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しっしっ!と相伝あいつたふる。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)