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相々傘
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あいあいがさ
ふりがな文庫
“
相々傘
(
あいあいがさ
)” の例文
一も二もなくお藤の投げた綱に
手繰
(
たぐ
)
りよせられて、送り狼と
相々傘
(
あいあいがさ
)
、夢みるような心もちのうちにこの瓦町の家へ届けられてきたのだが……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
こんもりと
揺
(
ゆ
)
れて去る。下駄の音は
朧
(
おぼろ
)
に包まれて、
霜
(
しも
)
のようには
冴
(
さ
)
えぬ。
撫
(
な
)
でて通る電信柱に白い模様が見えた。すかす
眸
(
ひとみ
)
を不審と
据
(
す
)
えると白墨の
相々傘
(
あいあいがさ
)
が
映
(
うつ
)
る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あらゆる記憶の数々が電光のように
閃
(
ひらめ
)
く。最初
地方町
(
じかたまち
)
の小学校へ行く頃は毎日のように
喧嘩
(
けんか
)
して遊んだ。やがては
皆
(
みん
)
なから近所の
板塀
(
いたべい
)
や土蔵の壁に
相々傘
(
あいあいがさ
)
をかかれて
囃
(
はや
)
された。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
々
3画
傘
常用漢字
中学
部首:⼈
12画
“相”で始まる語句
相
相手
相違
相応
相撲
相好
相談
相槌
相貌
相模