盟友めいゆう)” の例文
しかしこの時、忘れていた盟友めいゆうたちの声がどこともなく聞えた。藤田甚兵衛、後藤右衛門、長田三助などの面々にちがいない。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長が家康を盟友めいゆうとしていなかったら、今日、安土の府の厳存げんそんを見ることなど、思いもよらないし、またもし、家康が信長の援助を得ていなかったら
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なんの手段しゅだんをめぐらす時間もない。ただ、群集ぐんしゅうのなかにまぎれて、せつなに、矢来やらいのなかへりこみ、若君わかぎみをはじめふたりの盟友めいゆうすくいだすばかり」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とうになくてはならない盟友めいゆう加賀見忍剣かがみにんけんはたおれている。木隠龍太郎こがくれりゅうたろうも血の中にしてしまっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北国きたしょう柴田勝家しばたかついえ盟友めいゆう一益かずます桑名くわなしろあやうしと聞いて、なお残雪のあるとうげけんをこえ、佐久間盛政さくまもりまさ先鋒せんぽうに、上部八風斎かんべはっぷうさい軍師ぐんしにして近江おうみへ乱入し、民家を焼き要害ようがいのとりでをきずいて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)