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皺枯声
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しわがれごえ
ふりがな文庫
“
皺枯声
(
しわがれごえ
)” の例文
旧字:
皺枯聲
半九郎は立ち上がって、自分の
喉
(
のど
)
を掻きむしりながら
皺枯声
(
しわがれごえ
)
で叫ぶのです。狂暴な眼玉が、今にも脱け出しそうにギラギラと光ります。
銭形平次捕物控:132 雛の別れ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と宗山が二階で
喚
(
わめ
)
いた。
皺枯声
(
しわがれごえ
)
が、風でぱっと耳に当ると、三四人立騒ぐ女の中から、すっと美しく姿を抜いて、格子を開けた
門口
(
かどぐち
)
で、しっかり
掴
(
つか
)
まる。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ましてや夕方近くなると、坂下の
曲角
(
まがりかど
)
に
頬冠
(
ほおかむ
)
りをした
爺
(
おやじ
)
が
露店
(
ろてん
)
を出して魚の骨と
腸
(
はらわた
)
ばかりを並べ、さアさア
鯛
(
たい
)
の
腸
(
わた
)
が安い、鯛の腸が安い、と
皺枯声
(
しわがれごえ
)
で
怒鳴
(
どな
)
る。
監獄署の裏
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ウフヽヽ寝こかしにも
何
(
なに
)
にも極りを云って居らっしゃる、
昨夜
(
ゆうべ
)
は
些
(
ちっ
)
とも寝やアしないじゃありませんか、あなたが
皺枯声
(
しわがれごえ
)
で一中節を
唸
(
うな
)
って、
衣洗
(
きぬあらい
)
から、童子対面までやった時には
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「うわッ、
死
(
しん
)
だあ。」と
疵
(
きず
)
を
押
(
おさ
)
え、
血眼
(
ちまなこ
)
になりて、
皺枯声
(
しわがれごえ
)
を振絞り
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「
団扇
(
うちわ
)
の骨はいまだに仕上りませぬ。」と
皺枯声
(
しわがれごえ
)
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
皺
漢検1級
部首:⽪
15画
枯
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“皺枯”で始まる語句
皺枯
皺枯聲