トップ
>
痩男
>
やせおとこ
ふりがな文庫
“
痩男
(
やせおとこ
)” の例文
こう云っている男は近眼目がねを掛けた
痩男
(
やせおとこ
)
で、柄にない大きな声を出すのである。
傍
(
そば
)
から遠慮げに
喙
(
くちばし
)
を容れた男がある。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
明らかに中傷の目的で言ったには違いないが、冗談も良い加減にするがいい。このサルタンは精力絶倫どころか、辛うじて生きながらえている
痩男
(
やせおとこ
)
だ。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
これ
汝
(
われ
)
がな、
私
(
わたくし
)
一人の仕事でございますなどとしらを切っても、うむそうかと云って済ますような
盲目
(
めくら
)
じゃア
無
(
ね
)
え、よく考えて見ろよ、
手前
(
てめえ
)
のような
痩男
(
やせおとこ
)
に
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一首の意は、寺々に居る女の餓鬼どもは
大神
(
おおみわ
)
の
男餓鬼
(
おとこがき
)
を頂戴してその子を生みたいと申しておりますよ、というので、大神奥守は
痩男
(
やせおとこ
)
だったのでこの
諧謔
(
かいぎゃく
)
が出たのであろう。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
僕もよろめきながら見て歩いた。今にもぶっ倒れそうな
痩男
(
やせおとこ
)
がひらひらと紙幣を屋台に差出し、手で
把
(
つか
)
んだものをもう口に入れていた。めらめらとゆらぐ焔は
到
(
いた
)
る
処
(
ところ
)
にあった。
火の唇
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
痩
常用漢字
中学
部首:⽧
12画
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“痩”で始まる語句
痩
痩躯
痩形
痩我慢
痩馬
痩腕
痩身
痩肉
痩衰
痩浪人