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畜生道
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ちくしょうどう
ふりがな文庫
“
畜生道
(
ちくしょうどう
)” の例文
我れとわが身をかきむしるのはこの世ながらの
畜生道
(
ちくしょうどう
)
だ。
柔和忍辱
(
にゅうわにんにく
)
の相が自然に備わるべき仏の子が、まるで狂乱の形じゃ。
出家とその弟子
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
「この男の
父母
(
ちちはは
)
は、
畜生道
(
ちくしょうどう
)
に落ちている筈だから、早速ここへ引き立てて来い」と、一匹の鬼に言いつけました。
杜子春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あたかも何よ、それ
畜生道
(
ちくしょうどう
)
の地獄の絵を、月夜に映したような怪しの姿が板戸一枚、
魑魅魍魎
(
ちみもうりょう
)
というのであろうか、ざわざわと木の葉が
戦
(
そよ
)
ぐ
気色
(
けしき
)
だった。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もしある期間を過ぎても、両人の醜行改まる模様なき時は、本紙は容赦なく詳細の記事を掲げて
畜生道
(
ちくしょうどう
)
に陥りたる
二人
(
ふたり
)
を懲戒し、
併
(
あわ
)
せて汽船会社の責任を問う事とすべし。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
口惜しいよりは
畜生道
(
ちくしょうどう
)
の夫の心が
浅間
(
あさま
)
しく、もしこの様な人形がなかったなら、こんなことにもなるまいと、はては立木という人形師さえうらめしく思われるのでございます。
人でなしの恋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
まことにこの世ながらの
畜生道
(
ちくしょうどう
)
、
阿鼻
(
あび
)
大城とはこの事でございましょう。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
それは二段抜の初号
標題
(
みだし
)
で
畜生道
(
ちくしょうどう
)
におちた
兄妹
(
きょうだい
)
としたものであった。神中の頭はわくわくとした。神中はくいつくようにしてその記事に眼をやった。それは
己等
(
じぶんら
)
兄妹
(
きょうだい
)
を傷つけた憎むべき記事であった。
雀が森の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
まことにこの世ながらの
畜生道
(
ちくしょうどう
)
、
阿鼻
(
あび
)
大城とはこの事でございませう。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
“畜生道”の意味
《名詞》
六道の一つで、悪業の報いにより死後畜類に生まれる世界。畜生。
肉親間における性的な肉体関係。
(出典:Wiktionary)
“畜生道(
畜生
)”の解説
とは、仏教において、鳥・獣・虫・魚などの全ての人間以外の動物のこと。sa: tiryañcは底栗車と音写する。、とも訳される。衆生の生存の状態を五道や六道とするうちで、畜生の世界を指す畜生道は三悪道(三悪趣)のひとつ。
(出典:Wikipedia)
畜
常用漢字
中学
部首:⽥
10画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“畜生”で始まる語句
畜生
畜生奴
畜生女
畜生等
畜生腹
畜生同然
畜生保護令